皮膚の一生（代謝されるまで）は20代で28日
皮膚細胞の生成周期は年齢によって変化していきますが、ここでは大人にきびや吹き出物に悩む、20代〜30代の周期にフォーカスしてお話を進めていきます。
下のグラフにあるように20代〜30代の皮膚細胞は、一般的に28日〜40日周期で新しく生まれ変わっていきます。
一斉に28日〜40日で生まれ変わるのではなく一つ一つの細胞がそれぞれの周期で変わっているので、毎日新しい細胞に産まれ変わっていきます。
皮膚は多層構造になっており、表面部の表皮、その下に真皮、一番下に皮下組織があります。
皮膚の細胞は、表皮と真皮の境目にある基底層という部分で作られています。
そこから序々に表面に向かって押し上げられていき、最終的に表皮の一番上にある角質層に達します。
生まれてすぐの細胞は水分を多く含んでいますが、角質層に至るときには細胞核はなくなり、固く扁平な形に変わってしまいます。
これは角化よばれ細胞としては死亡していますが皮膚にとってはいわゆる保護膜といった状況になるので、外部から皮膚内部を守ってくれる役割を持っています。
角質層は、さらに表面で脂肪とつながった状態となり、やがて垢として排出されていきます。
この過程が皮膚細胞の一生になるのですが、若いうちは28日周期ですが、グラフの通り年齢を重ねるごとにその1周期当たりの期間が長くなる傾向にあります。
大人にきびと睡眠が作る代謝サイクル
さて、新陳代謝のサイクルが正常に行われているうちは、皮膚は健康な状態を保っているのですが、これがさまざまな理由により妨げられるとサイクルに異常が生じてしまい大人にきびの発生要因が高まってしまいます。
皮膚の新陳代謝は夜間（22時〜2時頃）に盛んになります。
ですからこの時間帯に化粧をしたままでいたり、喫煙やアルコールの摂取をしたりすると新陳代謝のサイクルが滞ってしまいますので決してよくありません。
それは新陳代謝のサイクルが滞ると角質層がうまく生成できず、皮膚の上に溜まってしまい、下層にある毛穴や汗腺をふさいでしまうので皮脂が出口を失い大人にきびの原因となるからです。
これを防ぐためには、皮膚表面の汚れを落とし皮脂や古い角質を取り除き乾燥を防ぐようにする必要があります。
まさに夜更かしはお肌の敵。この時間帯は睡眠をきちんと摂るようにしましょう。
紫外線が新陳代謝を狂わせる
夏に日焼けをすると、若いうちはすぐに元に戻るのに対し、歳を重ねるとシミソバカスの原因になることはよく知られています。
紫外線が直接大人にきびの原因になる訳ではないのですが、皮膚の新陳代謝サイクルが狂い、皮脂の分泌が異常になれば、大人にきびの原因になりますのでやはり注意が必要です。
難しいかもしれませんが、紫外線の強い時間（10時〜15時頃）の外出は出来るだけ控えることや、日焼け対策をするなどの工夫により皮膚を守っていきましょう。
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