大人にきび（ニキビ）とストレス・便秘

日頃よく聞くストレスという言葉。

身体のどこにも不調はないはずなのに調子が悪いという時はストレスが原因となっていると言われますが、果たして原因になるストレスとはどのようなものなのでしょうか？改めて考えてみましょう。

ストレスは、外的ストレスと内的ストレスとに二分されます。

これら外的ストレスと内的ストレスを分かりやすくまとめたものが下の表になります。

人間の体はこれら外部、及び内部から何らかのストレスを受けると、それに伴い体が反応し何らかの変化がおこります。

そしてこの体の変化に対し、変化したものを元に戻そうとする力が体には兼ね備わっており、この力のことを生体恒常性といいます。

例えば体温を調整したり血流や血圧をコントロールしたり血糖値を上げたり下げたりしている能力といえば、わかりやすいと思います。

ですから様々なストレスによる刺激も軽度のうちは、特段自分が意識することなく、体本来の機能である生体恒常性により身体が勝手に治してくれると言う訳です。

ところが、強いストレスや刺激をうけるとこの生体恒常性が限界を超えてしまいます。

生体恒常性が限界を超えると身体の各部所に異常が生じることとなります。

私達は常にストレスや刺激に晒されて生きており、生きていく上での外部的な刺激とは、例えば暑さ、寒さや疲れ、痛み、不満や不安など身の廻りに当たり前のように存在しているものなのです。

そして我々はこれらに抵抗しようとすることにより生きがいを感じたり、満足感を得たりして生きているのです。

これら外的、内的によるストレスや刺激に対応する生体恒常性を崩さないような生活をすること。

これが、過剰なストレスを防ぐという意味です。

ここでは、便秘になる仕組みを例にとって考えてみましょう。

私達が毎日生活していると、対人関係やきつい仕事などにより身体でコントロールできる生体恒常性を超えるストレスを受けてしまうことがあります。

胃腸の弱い方は、ストレスをうけると便秘や逆に下痢になったりしますが、これは自律神経のバランスが崩れることが原因で起こっているのです。

胃腸に代表される消化器系は主として、自律神経の一つ、副交感神経が司っています。

ストレスを受けるとこの副交感神経が刺激を受け、刺激を受けた副交感神経はその働きが低下してしまい、結果的に胃や腸の働きに乱れが生じます。

正常な状態であれば消化された食物から水分を吸収し、排便を促す信号を発信するのですがこの働きが機能しなくなることで、下痢や便秘になるのです。

便秘になると・・・

つまり、便秘によって身体が大人にきびを作りやすい状況になってしまうのです。

さらに、外部からのストレスを感じたり、食生活のバランスが悪かったりすれば腸は動くことをもやめてしまうのです。

そうなれば、大人にきびや吹き出物はもとより、ガンや他のもっと厄介な病気の原因にもなり得ます。

ですから逆に腸の動きがいいと肌の調子や体全体の調子が良くなります。

そもそも、男性は胃腸の構造から女性に比べると下痢気味の方が多いと言われますが、肉中心、あるいは偏食といった西洋的な食生活、仕事のストレス、喫煙習慣によって便秘になってしまう男性も増えています。

ストレスから便秘になり、顔や身体ににきびができてしまった。

このような状況でできる大人にきびは、毒素を含んでいるため赤黒く大きなにきびばかりで、痛みもあり跡が残りやすいものとなります。

特に思春期と違って加齢に伴い老廃物を排出する代謝機能は衰えているわけですから、毒素が十分に排出されません。結果的に治りづらい大人にきびになってしまう可能性も高いです。

便秘が慢性的に続くようであれば、にきびを気にするのももちろんですが、胃腸に不具合はないか、また肝臓などの機能も弱っていないかをあわせてしっかりチェックしていく必要があります。

これらはストレスに起因している可能性も高く、また、先ほどの便秘など、諸症状の原因です。

にきびをきっかけに生活習慣などを見直すようにしましょう。

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